以下は原発問題と放射能被害に関する施策についての意見と再申入れです。

2012年8月31日

狛江市長

高橋 都彦 様

 

原発問題と放射能被害に関する施策についての

申入れに対する回答について、意見と再申入れ

 

狛江の放射能を測る会

 連絡責任者 西尾 真人

狛江市和泉本町3-35-8 電話03-3480-7477

 

 730日に貴市長とお話合いを持ちたいと申し入れていましたが、多忙で会えないとのことで、文書で回答を822日に頂きました。

その回答について、私たちの会としての意見を述べ、再検討をして頂きたいと考え、改めて申し入れるものです。

 

 第一に私たちの会と是非会って、私たちの要望や意見を聴いて頂きたいと思います。

 

 第二に、公開質問状の回答(以下、公約)に、822日回答(以下、回答)はその公約に反している、公約違反であることです。

以下、それを示します。

 

 ①「脱原発をめざす首長会議」に公約は「参加します」と明確に約束されています。なにゆえに参加をためらわれるのですか?「活動の主旨に賛同」されるなら、直ちに矢野前市長と同様に参加され、脱原発社会に向けて活動して頂きたいと思います。

 

②空間線量や学校給食を中心とする食品の安全問題について、公約では「しかるべき計測方法を考えます」と、少なくとも現状から前向きです。ところが回答は全ての項目について現状を述べて、それで“良し”としています。これは公約違反ではないですか? 現状通りなら「計測方法を考える」必要は全くないのではありませんか? 

福島第一原発事故はまだ収束しておらず、瓦礫の焼却処理など市民に不安を与え続けています。それにもかかわらず、空間線量は電研に頼り、しかも4カ所に過ぎません。だからこそ、市民が不安に駆られて計測し、6420Bqの土壌を見つけたのではありませんか。また、回答には書かれていませんが、今年428日にとんぼ池公園の移植された芝生から0.366μSv/h(地上5cm)の放射能が検出され、市民団体から通報されて直ちに植え替えをしたのではありませんか。市としてこうした問題を自ら解決しようとは思わないのですか? 市長が回答の中でもっとも安心しきっている空間線量でさえ、この始末なのですから、高価な測定器が必要な食品検査などを市民団体ではなかなか実施出来ず、見逃していることが多くあるのではないでしょうか。学校給食しかり、狛江産野菜しかりかと思います。現状追認ではなく、もっと真剣に市民の健康を基準に考え、不安にどのように応えるのか、計測器の購入を含め、再検討をしていただきたいと思います。

   

③原発問題について、公約は「原発の安全性が確認されるまで慎重であるべき」としています。それが回答では大飯原発の再稼働に「反対ではありますが、特別に(意思表示を)行う予定はありません」としています。なぜ、行動しないのですか? 意思表示すらしないのであれば、公約を果たすことになりません。現に再稼働している状況では沈黙は賛成、ないしは追認することになります。直ちに、再稼働に反対の意思表示を広く狛江市民と日本国民に知らしめてください。そうしたことが、無謀な再稼働を停めることになり、市民・国民の安心と信頼を取り戻すことになるでしょう。

  原発を含めたエネルギー政策に反対の意思表示について「考慮中」との回答です。なにを考慮されているのですか?いま、国民の大多数は原発に不安を感じ、無くすべきと考えています。「脱原発をめざす首長会議」の主旨に賛同されているのですから、躊躇されることはないと思います。積極的な対応を求めたいと思います。

  また、再生可能エネルギ―導入計画ですが、脱原発に向けたものではないとの回答です。わざわざこのように言うことの理由が分かりません。どのような「再生可能エネルギーの利用促進」(回答)を検討しているのか、詳細を聴かせて頂きたいと思います。

 

 以上、93日に所信表明されるとのことで、私たち市民の意見を直接聴いて頂き、そこに反映させて頂きたいと思っておりましたが、文書回答でしたので、ギリギリとなりましたが、私たちもその回答に対する意見と改めての申入れをさせて頂きました。

 是非とも再検討をしていただきたいと切に願っております。

 

以上